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がん克服のための食事療法

 

 


今、学会も注目するがんの食事療法!


日本初!がん治療の専門医が進めている「がん栄養療法」が、注目されています。その名は、「免疫栄養ケトン食療法」で、がん治療専門医で現在、公益財団法人 東京都保健医療公社 多摩南部地域病院の常勤臨床医として活躍しているの古川健司医学博士です。

免疫栄養ケトン食療法は、古川医師著「ケトン食ががんを消す (光文社新書)」でその一旦が紹介されています。このケトン食の特徴は、一般に言われている「ケトン食」とは異なり、がん細胞を徹底してやっつけるガン食事療法です。

糖質摂取を断ち切り、たんぱく質・脂質を中心とした食事に切り替え、ブドウ糖を使った代謝から、ケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)代謝に変化させることで、体の状態が劇的に改善されるというものです。

現在、進められている「がん栄養療法」は、この糖質制限を「がん」に対して行なうもので、「かなり進行したガンでステージWに特化した栄養療法」として、注目されています。

古川先生によると、進行再発大腸癌、 乳癌患者さんを対象に食事療法を実施し、抗がん剤との併用でも、現在その安全性と効果が検証されたとしています。

このようなステージWと再発リスクの高いがん患者さんを対象に、オリジナルメニューを中心に自宅で糖質制限がん免疫栄養療法(食事療法)が行えるようにサポートするものです。

栄養サポートやセミナーを受講すれば、自宅でできる「がん栄養療法」なのでがん患者さんおよび家族の方で関心をお持ちの方は、こちらの「講演会・セミナーについて」を参考にして下さい。

「免疫栄養ケトン食」は、平成28年(2016年)12月26日付で、「日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)」に投稿した論文、古川 健司医師著「ステージW進行再発大腸癌、乳癌に対する修正MCTケトン食による安全性と有効性の評価(pilot study)」として、日本静脈経腸栄養学会雑誌(2017.7)に正式掲載されることで、注目されています。

食べ過ぎはがんの元!


 昔から、「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺があります。これは、腹八分目、すなわち、腹一杯ではなく80%くらいに食べておけば、健康でいられるので医者の世話にならなくてもよいということです。

 現在は、栄養価の高い、美味しいものが沢山あるため、ついつい食べ過ぎてしまいます。食べ過ぎは、体内の栄養素が燃焼した後にできる「燃えかす」や「老廃物」といった毒素を増やすだけです。

 物の豊かな今日、日本人の多くは食べ過ぎだといえます。人間のからだの生理の鉄則として、「吸収は排泄を阻害する」という法則があります。

 これは、胃腸が消化吸収している間は、体内に溜まった栄養物や老廃物を充分に燃焼・排泄できない状態です。その結果、血液が汚れて色んな病気を引き起こしてしまいます。

 そこで、胃がんの食事療法の基本は、先ず何を食べたらよいかよりも、どのようにして少食にするかです。結論からいえば、「薬より、断食の方が効果的」ということが、歴史からの教訓といえます。



 病院も医師もいない野生の動物は、病気をすれば餌を食べないで治します。断食もしくは少食で、生命力を高め、体温を上げると免疫力も上がってきます。動物と同じように人間が、本来持っている生命力を、根本的に強くすることが大切になります。

 人類の歴史の中で、今ほど飽食の時代は経験したことはありません。ここ数10年のことです。ほんの50年前ですら、いつも飢えにさらされていたのです。だから、現代人は飽食に対して対処のしようがありません。
 
 病気になっても、食事の習慣すら変える術を知らないのです。過食や飽食が発がんを促してがんを悪化させてしまいます。少食は、発がんを防ぐといわれますが、いろいろいな研究や実験からも明らかになっています。

 栄養をしっかりとれば病気と闘える、病気にならないという考え方は間違っています。栄養を少なくすることによって、本来の自然治癒力が働いてくるということを知っておくことが大切です。

今あるがんが消えていく食事


 「病気は、医者でなく患者自身が治す。その自然治癒力を引き出すのが名医」といわれます。これは「今あるがんが消えていく食事」の著者、西台クリニック院長の済陽高穂先生の恩師の言葉だそうです。

 患者の自然治癒力を引き出すことが、医師としての本分だとするこの言葉は、医師だけでなく、がん患者の生きる心構えの大切さと、生き甲斐にもつながります。



 現在、西洋医学だけでなく、がんの食事療法に取り組んでいる医師は少なくありません。豊かな経験やいろんな経歴を持つ外科医が、食事療法を中心とした治療を行っています。

 済陽高穂先生の体験によれば、末期がんを含む患者の6〜7割がよくなっているといいます。

 特に、進行して手術不能のがんや、体中に転移したがんが消失したという症例も豊富です。食事療法は、手術、抗がん剤、放射線の3大医療を否定するのではなく、免疫力や食欲を落とさない範囲の“さじ加減”でうまく利用しながら、「食事療法」で免疫力を高めてがんを治療するというのが、済陽高穂先生の姿勢です。

 がんの食事指針の基本ポイントは、大量の野菜や果物の摂取、動物性の脂肪・たんぱく質の制限、塩分制限、未精製の穀物の摂取などです。

 済陽高穂先生のところには、あちこちの医療機関で治療を受け、手遅れなどと言われて行き場を失った患者や、ホスピスに行く寸前に来られる患者も少なくないといいます。

 こちらの書籍「今あるがんが消えていく食事 超実践編」によれば、栄養状態を改善し、代謝を整え、免疫を高める方法や、末期を含む進行がんに対し6割以上の有効率をあげている食事療法の実践面を解説しています。がんの段階別の取り組み方からQ&A、1週間レシピまで満載の書です。本書の目次は以下のようになっています。

   目 次
第1章 食事でがんを治すということ
第2章 なぜ人はがんになるのか
第3章 手術・抗がん剤・放射線と食事療法
第4章 今あるがんが消えていく食事
第5章 がんを食事で治した体験者の手記

済陽式の食事療法


 済陽高穂先生の食生活の基本方針と言われるものに8項目があります。
 食事療法というと、カロリーや摂取量は何グラムなどと数字できめ細かく指示されることが多い中で、済陽式の食事療法は下記の基本方針8項目がポイントとなっています。
 ちなみに、右に示す白血球やリンパ球数を目安に、免疫力を保ちながら食事療法を行います。
済陽先生のがん治療の進め方

1.限りなく無塩に近い食事

 基本として、調理には一切塩は使わないようにします。どうしても塩分が必要なときは、減塩塩(塩分が通常の約半分の塩)か、減塩しょうゆをほんの少し、風味づけ程度に使用します。

 お浸しや刺身などに使うしょうゆは減塩しょうゆを酢やレモンで薄めて使います。生姜、ワサビ、カラシ、サンショウなどの活用もおすすめです。

 特別激しい運動や仕事をしたとき以外は、食品に含まれている塩分以外、ことさら塩分を摂る必要はありません。調味料としての塩分は限りなくゼロに近づけていいのです。

2.動物性(4足歩行動物)タンパク質・脂肪の制限

 毎日肉を食べると、大腸がんの発生率はが2.5倍になるという米国の研究報告があるそうですから、体質改善がなされるまでの間、少なくとも半年から1年間は、牛肉、豚肉は、赤身を含めて一切食べないようにします。

 鶏肉や魚も、この間はできるだけ制限します。脂身の少ないササ身や、皮を除いた胸肉など、マグロやカツオなどの赤身の魚は避けて、カレイ、ヒラメ、タラ、サケなど白身魚を選びます。鶏肉や魚も、一日一回くらい、それまで食べていた量の半分が目安です。

3.新鮮な野菜と果物の大量摂取

 がんを改善するには、塩分を控え、カリウムを多く摂取することが大切になります。このため、カリウムが豊富に含まれた新鮮な野菜や、果物を毎日摂る必要があります。野菜を加熱処理すると酵素やビタミンCなどの多くが失われてしまいます。とは言え生で大量に摂取することは難しいです。

 そこで、無農薬か低農薬のものを新鮮な生ジュースで摂取することをおすすめします。目安として、生ジュースで一日1.5〜2リットルですが、半分くらいはジュースではなく、食べてもいいでしょう。

 ジュース以外の野菜の取り方は、生で食べられる野菜はサラダ、根菜ならすり下ろしなどがいいでしょう。スープにしたりと加熱料理でも構いません。ジューサーで作るのがおすすめです。作り置きをせず、搾り立てを飲みましょう。

4.胚芽成分及び豆腐の摂取

 玄米や全粒小麦で作ったパンなどを食べ、穀物の胚芽成分を摂るようにします。胚芽成分には、ビタミンB群やビタミンE、抗酸化物質も含まれ、がんの病状とがん体質の改善に役立ちます。

 主食に準ずる食材として各種芋類、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなどもおすすめです。また、大豆には、乳がんや前立腺がんなどの抑制効果が期待できるイソフラボンが含まれていますから、大豆や大豆製品もおすすめの食品です。

 一日2丁の豆腐或いは、それに匹敵する納豆や豆乳を習慣的にとることで、乳がんや前立腺がんの8割くらいを抑制できるという報告もあります。

5.乳酸菌、海藻、キノコの接種

 乳酸菌、キノコ、海藻類は、どれも病気に打ち勝つための免疫力を高める食品です。乳酸菌を含むヨーグルトを毎日400〜500グラム摂取するのが理想ですが、少なくとも、300グラムは摂りましょう。

 椎茸をはじめとするキノコ類には、β−グルがん、海草類にはフコイダンという免疫賦活物質が含まれており、食物繊維も豊富です。

6.ハチミツ、レモン、ビール酵母の摂取

 ハチミツは滋養の高いものですから、一日に大さじ2杯程度摂ることをお勧めします。野菜や果物ジュースに入れたり、砂糖代わりに調理に使ったりするといいでしょう。

 レモンには、ビタミンC、クエン酸や、エリオシトリンなどのポリフェノール類など、がんの抑制には欠かせない有効成分が豊富に含まれていますから、一日2個を目安に毎日摂ることを習慣づけて下さい。

 ビール酵母は、自然の食品ではなく医薬部外品(エビオス錠 )ですが、これを摂取すれば、動物性食品が厳しく制限されているがん患者がバランス良くアミノ酸を取り入れることができます。これを、朝晩10錠ずつ飲むといいでしょう。

7.オリーブ油、ゴマ油の活用

 がん患者が摂る植物性脂肪としては、、シソ油やエゴマ油、亜麻仁油などがおすすめです。ただ、これらは酸化しやすいので、ドレッシングなど生で使うのが原則です。加熱料理には、オリーブ油やゴマ油がいいでしょう。最近は、食品加工する過程でできるトランス脂肪酸が問題視されています。

 マーガリン、ショートニング(各種の油脂にガスを混入して作ったラードの代用品)、スナック菓子、フライドポテト、プロセスチーズなどに多く含まれていますが、このトランス脂肪酸は、悪玉のLDLコレステロールを増やし、動脈硬化の危険性を高めるとともに、免疫機能を低下させるといわれています。 ですから、トランス脂肪酸の多い食品は、できるだけ避けるようにしましょう。

8.自然水の摂取、禁酒、禁煙

 水は、代謝(物質の利用と排泄)には不可欠で、成人の体では一日2リットルの水が使われ、入れ替わっています。水の中で、特に水道水はおすすめできません。水道水に含まれる塩素やフッ素を摂取すると、体内で活性酸素が増えるためです。

 近くに自然水を汲みにいけるところがある以外の人は、ペットボトル入りの自然水を購入することをおすすめします。そこまで出来ない人は、少なくとも性能の良い浄水器を付け、ろ過した水を利用しましょう。

 お酒は、病状が安定するまで、少なくとも半年か一年は断酒を続けてください。アルコールは消化器の壁を荒らす上、食品などの有害物質や発がん物質の吸収が高まってしまうことになります。なにより、肝臓の代謝や解毒作用を弱めてしまいます。タバコは「百害あって一利なし」です。

 


 この食事療法を実行すると、結果的に低カロリーの食事になります。大体、1500〜1600キロカロリー程度です。
動物性の食品の厳しい規制がありますので、栄養が偏らないかと心配される人もいますが、これが原因で極端にやせたり、体調が悪くなったりする人はいません。むしろ、健康的にやせたり、体調が良くなったりする人が多いです。

  現代医学のがん治療を受けている人なら、この食生活の基本方針を是非、家庭で試して欲しいと思います。これまで、がんの手術を受けて治癒し、再発を予防したい人にもお勧めです。

健康長寿の秘訣「胃腸の相」の改善


 米国アルバート・アインシュタイン医科大学の新谷弘美教授は、顔にも人相があるように、胃腸にも「相」があり、胃相、腸相の悪い人に健康な人はいないと断言しておられます。

 米国屈指の胃腸内視鏡外科医として、その存在を知られる新谷教授は、およそ40年にわたり、10万人のポリープ手術を手がけ、35万人の胃腸を、内視鏡で診て「胃相、腸相こそが人間の映し出す鏡」だと確信されています。

 多くの胃腸を調べ、食歴などの問診を重ねた結果、この違いは、すべて食生活と生活習慣にあるといいます。これを分かりやすく解くキーワードが「酵素(エンザイム)」というのです。

 酵素は、熱に弱いので、非加熱食品から摂るのが原則といいます。例えば、新鮮な野菜や果物、生魚、味噌、漬け物など発酵食品などです。

 飲酒、喫煙、ストレス過多、医薬品の常用、過食などは、酵素を消耗する行為だといいます。

 酵素が欠乏すると体調が悪化するだけでなく、老廃物処理が滞り、腸相が悪くなり、腸内環境が悪くなると免疫力も低下するのです。

  胃がんに限らず、あらゆる病気の根源は胃腸相の悪化と関係する酵素不足が関わっているのです。

 健康食と言われる牛乳やチーズ、ヨーグルトなど乳製品を常食している人に美しい腸相の人は少ないそうです。

 また、牛乳は加工の段階で高温加熱殺菌をして撹拌するので、脂肪分が酸化して、過酸化脂質に変化します。この過酸化脂質を摂ると腸に悪玉菌が増え、活性酸素が大量発生して酵素不足に陥ってしまいます。

 新谷教授の提唱する食事健康法は、下図のとおりです。60歳からでも遅くはありません。食事や生活習慣を変えると、4ケ月で人間の細胞は新旧交代してしまいます。先ずは4ケ月間、続けてみられることをお勧めします。
新谷食事健康法

がんを予防する食品早見表


 食材は、旬で地場の野菜など添加物の少ないものを選びます。また、動物性脂肪や塩分を摂りすぎないように心がけてください。食品添加物の含まれる加工食品は少な目にします。

 食べるときは、熱すぎる食べ物や飲み物は、少し冷ましてから食べるようにしてください。
がんを予防する食品早見表1
 がんを予防する食品早見表2

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